
健康なときには運動は必要なものですし、多くの犬は運動が好きですから、「運動=良いもの」という公式がなかなか頭から離れないのかもしれません。しかし、心臓病にかかったら、その程度に応じて「安静が第1」というふうに考えを切り換えてください。どの程度「安静」にするかについては、獣医師に相談してください。

塩気のある食事を与えないこと(「ナトリウム」の摂取量を減らすこと)です。塩分が多いものを食べると水を欲しがります。体に水分が増えると血液量が増し、心臓の仕事が多くなり負担を増やすことになります。心臓病の動物のための特別食は、動物病院で販売されていますから、それらを利用することをお勧めします。お米など人が食べている物を好む場合は自宅で減塩食品を選んで作っていただきます。詳しい資料が病院にありますのでご相談下さい。
安静療法と食事療法を組み合わせることによって、多くの場合、すばらしい効果が現れます。

心臓病での使用薬としては、「ジキタリス」・「ACE阻害剤」・「Caチャンネルブロッカー」・「β遮断薬」・「ニトログリセリン」・「利尿剤」・「抗生剤」・「ステロイド」・「気管支拡張薬」などを個々のワンちゃんの状態により、それらを組み合わせて使用します。特に「うっ血性心不全」の場合、生涯にわたって薬を与えつづける必要があります。途中で薬をやめると、それまでの治療が無駄になるだけではなく、命に関わることもあります。薬物療法の重要性をよく理解してください。
最近は、非常にすぐれた薬が開発され、薬物療法も大きく進歩してきました。しかし、「薬を飲ませればそれでいい」という考え方はつつしむべきです。あくまでも、「安静療法」と「食事療法」を実行することが優先されなければなりません。それら2つの療法を行うことによって、薬物療法の高い効果が期待できることを忘れてはなりません。
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