乳腺腫瘍とは正常ではない細胞が異常に増殖していく状態を指します。では、腫瘍ができた時の症状とはどんなものでしょうか?実は初期には乳腺にしこりができる以外ほとんど特徴的な症状がありません。時に乳汁を分泌したり、血様の分泌液がでたり、真っ赤に腫れあがったりというタイプのものもありますが、これはごく稀なのです。このため、乳腺腫瘍を早期に発見しよう、と思う場合には常日頃からの愛犬、愛猫とのスキンシップを心がけることが一番となります。週に1回程度、全身をくまなくマッサージしたり、撫でたりしてみると良いでしょう。
猫の乳腺腫瘍は約80%くらいが悪性の腫瘍です。悪性腫瘍ですから、乳腺腫瘍にかかったあとの長生きはあまり期待できないということです。しかし、小さいうちにみつけ手術をしその後の手当を行えば、それなりの寿命をまっとうすることができます。腫瘍の大きさが3cm以上のときは余命半年くらい、2〜3cmのときは2年、2cm未満であれば約3年という報告があります。ただし、肺に転移している場合は2ヶ月未満といわれています。
日頃からよく体を触ってあげることが早期発見につながります。ふつう、乳腺は左右5対です。乳首が10個出ています。乳腺は脇の下の方から5個の乳首をつなぎながら内股の方までのびています。乳首の周りを中心に皮膚をやさしく触ってみれば、しこりがあるかないかわかります。お産のすぐあとで乳腺が張っている場合は、しこりがあるように感じることがありますが、そういうときは動物病院でみてもらうか、乳腺の張りが無くなってから調べてみましょう。 もし愛犬・愛猫の子供を望まないのであれば、早期に避妊手術を受けることが乳腺腫瘍の予防となってきます。
しこりの大きさや大きくなるスピード、形からでは良性か悪性か判断できません。しこりができて様子をみる事は転移の危険性があります。できれば小さくて取りやすいうちに切除手術を受けた方がいいと思います。
治療をスタートする前に飼い主さんや家族の方と獣医師の間で、合意したり決めておかなくてはいけないことが多々ありますので、分からないことはどんどんお聞きになってください。